春のスウェーデン行事(3月、4月)

スウェーデンでは春といってもまだまだ寒い時期が続いています。そんな中、友達や家族など皆で集まって食べたり飲んだりすることで温まろうという試みなのかもしれません。


・ワッフルの日 (Vaffeldagen) 3月25日

言い間違えから生まれた風習で、聖母マリアの受胎の日を意味するヴァーフルダーゲン(Vårfrudagen)がスウェーデン語の方言などでワッフル(Vaffel)と聞こえることから、この日にワッフルを食べるようになったと言われています。カフェなどでゆったり食べる人もいますが、スウェーデンではワッフルメーカーやワッフルの型のフライパンを持っている人も多いので、自宅で手作りワッフルを楽しむ人が多いそうです。スウェーデンのワッフルはハート型で薄くて甘くない生地が特徴です。













・セムラの日 (Semmeldagen):イースターの47日前の火曜日

セムラ(Semla)とは見た目がシュークリームのようなどっしりとしたお菓子です。カルダモン風味のパンをふたつに切ったら、下のほうの中身をくり抜いてアーモンドペーストとホイップクリームを入れて作ります。イギリスやアイルランドなどの近隣の国では、この日はセムラの日ではなくパンケーキの日となっています。










・復活祭 Påsk(ポスク) 毎年3月21日以降の満月の後に来る最初の日曜日

いわゆるイースターです。スウェーデンのイースターのお祝いの始まりはイースターの前の木曜日(聖木曜日)に、子どもたちが頬を赤く塗り、そばかすを付けて、スカーフを巻き「Påskkärring(ポスクシャーリング)」と呼ばれる魔女に仮装し、アメリカのハロウィンのようにお菓子をもらって歩くことから始まります。なぜ魔女に仮装するのかというと、昔の魔女狩りに由来するともいわれており、イースターの前の木曜日に箒にのって「Blåkulla(ブロークッラ)」と呼ばれる青い丘へ飛んでいき、復活祭の日曜日に戻ってくるという古い言い伝えがあるためです。1800年代から続いている風習ですが、今でもスウェーデン語の「ハッピーイースター!」にあたる「Glad Påsk! (グラード・ポスク)」と言いながら近所を回りお菓子をもらう子どもたちの姿を見かけることができます。

また庭や家の中を飾り付ける習慣があります。イースターの頃は、だいぶ春らしくなったといってもまだまだ寒さが残る時期で、木々に新緑は見られません。そんな木々を彩るのが「Påskris(ポスクリース)」と呼ばれる白樺などの枝に卵の飾りやカラフルな色の「羽飾り」を飾ったものです。色鮮やかな卵や羽が人々の心に華やかさをもたらします。この他にも、イースターバニーで有名なうさぎは、「Påskhare(ポスクハーレ)」と呼ばれ、ひよこの置物と並んで人気があります。イースターのメインカラーは黄色とされており、イースターの花も「Påsklilja(ポスクリリア)」と呼ばれる黄色の水仙が一般的です。




気になる食べ物ですが、まずイースターと言えば卵ですね。卵は新しい生命の誕生、復活の象徴とされています。カラフルな色や絵で装飾された「Påskägg(ポスクエッグ)」を準備し、復活祭の前の晩には伝統的に固ゆで卵を食べます。何より欠かせないのは「Godis(グーディース)」と呼ばれるお菓子です。グミやチョコレート、キャラメルや飴、リコリスなどのお菓子の総称で、普段から土曜日は「Godisの日」とされ、このお菓子を食べる習慣があるのですが、イースターには、卵型のチョコレートやキャンディー、うさぎやひよこの形をしたグミやマシュマロなども出回り、これらのお菓子を卵型の入れ物に入れてプレゼントするのがスウェーデン流です。このお菓子、なんと1200年代から食べられており、当時高級品であった砂糖で作られたお菓子を食べることはこの上ない贅沢であったそうです。今では簡単に手に入るお菓子ですが、この伝統は守られ、イースター週間だけでスウェーデンでは毎年6000トンものお菓子が売られます。






・ヴァルプルギスの夜(Walpurgis Night) 4月30日、5月1日

このお祭りで重要なのは2つで、一つは盛大な「焚き火」。この日には魔女の集会が開催されると信じられていて、死者の魂が人間の周りを彷徨うとされ、それを追い払うために火をたいていたのが起源と言われています。数ヶ月前から薪を集めて当日に向けて用意が進みます。開催される場所は地域によって様々で、川の近くだったり、見晴らしの良い丘だったりもします。

そしてもう一つ大事なのは「歌」です。総じて春を祝う歌が歌われるのですが、19世紀から始まったといわれています。特に男性が中心となって歌うことが多く、この焚き火と歌を見て、聴いて、人々は本格的な春の到来を肌に感じることになります。

この祭日は大学のある町で特に盛大に祝われます。学生達は春を讃える昔ながらの賛美歌や学生歌を歌い、夕方になるとあちこちでパーティーが開かれ、賑わいは次の日まで続きます。

5月1日はメーデーと呼ばれて今では労働者の祭日としてパレードや政治家達の演説が行なわれるようになりましたが、もともとは春の訪れを祝う日だったのです。

また国王カール16グスタフのお誕生日でもあるこの日は、青と黄色の美しい国旗があちらこちらで掲げられます。スウェーデン人は、自国のこの国旗が大好きで大変誇りに思っているそうです。


どうでしたか?春だけでも興味深い行事がたくさんありますね。春と言えばストックホルムの桜はすごくきれいらしいですよ。一度は見てみたいですね。









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