北欧好きなら知っておきたい 10words
今回は、北欧の美しい言葉や面白い言葉の中で気に入ったものの語源(諸説あり)や使い方を紹介します。
新しい言語を勉強していると、必ず「翻訳できない言葉」に出会いますよね。
日本語では一言で表せない世界の言葉を知ると、なんだか使いたくなりませんか。
スウェーデン語
Gökotta 鳥の鳴き声を聞くために夜明けに起きること

キリスト昇天の日に森に出かけ、カッコウの春一番の鳴き声を聞くスウェーデンの地域文化から来ています。健康な暮らしのために、明日からgökottaを実践してみてはいかがでしょうか。
Lagom ちょうどいいこと、多すぎず少なすぎないこと

バイキングの言葉、laget om (スープを分け合う時のちょうどいい量)からきていると信じられていましたが、実際はlaghum (法律に則ること)が由来です。
”How are you?” 調子はどう?
”Lagom.”
というように色々使えます。
Solkatt 鏡やガラスが太陽の光を反射すること

直訳すると、sun cat(太陽 猫)です。腕時計やスマホから反射した光が壁に当たると、チラチラ動いて猫が追いかけますよね。猫を飼っていないのでわからないですが。
Vobba 有給を取って家で働くこと。

働くことを意味するjobba、 有給をとって子供の看病をすることを意味するvabbaを組み合わせた造語。子供の看病のための有給制度を使いながらも、家で仕事をすること。
仕事が休めない場合など、仕方がない場合もありますが、この2つをこなすのは負担が大きいですよね。最近の社会問題として議論されることもありますが、テレワークが進んでますます普及しそうです。
Vaska 2本のシャンパンを頼んで、1本はシンクに捨てさせること。

つまり、お金持ちアピールをすることですね。なかなか豪快なやり方です。
パーティーにて:
「あそこに可愛い子がいるよ。vaskaしてこよう。」
ノルウェー語
Forelsket 恋に落ちた時のこと。恋の始まりの高揚感。

ノルウェー、デンマークの言葉。ドラマチックですね。
「最近、世界がキラキラして見えるし、幸福感を感じるんだけど。」
「それはforelsketだよ。」
デンマーク語
Hygge 親しい人と過ごしたり、暖かい雰囲気を作ること

16世紀のノルウェーの言葉huggaからきていて、英語のhugの語源でもあります。
「キャンドルライトの温かい光がhyggeだ。」
「家族や友人と他愛のない話をすることは最高のhyggeだ。」
色々なことに適用できる言葉ですね。
Arbejdsglæd 仕事上の楽しさ、やりがい

デンマークが、仕事に対する満足度ランキング(2016年)でトップにランクインしている理由が分かる言葉です。長時間労働も少なく、ワークライフバランスも整っているので、すばらしい労働環境ですね。
フィンランド語
Sisu ストイックさ、我慢強さ

ガッツ、根性を意味するフィンランド語sisus が由来です。
困難に見えることでも途中で諦めなければ実現できる、という信念を表しています。
Poronkusema トナカイが止まらずに走れる距離

伝統的な旅の距離の単位で、定義は曖昧ですが大体7.5kmが最大らしいです。
「一橋と、小金井にある農工大ってどれくらい離れてるの?」
「Pronkusemaかな。」
トナカイと、中央線どっちが速いんでしょうね。
以上、日常生活で使えそうな言葉はありましたか?
紹介した言葉は、下記のサイトを参照しできるだけニュアンスが伝わるように訳してみましたが、実際に使われているのを聞いたり、本を読んだりして得られる本来のニュアンスからずれているかもしれません。もっと勉強してみます。
みなさんも春休みの言語学習にいかがですか?
出典
参考
https://youtu.be/3FBabfAspns(13 extremely useful scandinavian words)
https://youtu.be/RLToounEZvY(Can You Pronounce These Tricky Swedish Words? | Babbel)