スウェーデンの偉人は芸術家?
野口英世。樋口一葉。福沢諭吉。私たちが普段使用している日本の紙幣には、歴史上の偉人たちが印刷されています。キャッシュレス化が進み、日常生活の中で紙幣を見る機会が少なくなってきているスウェーデンでも、実は一緒なのです。スウェーデンの紙幣にも、スウェーデンの歴史上の偉人たちが印刷されています。そんな紙幣に見るスウェーデンの偉人たちを今日はご紹介いたします。
スウェーデンではスウェーデン・クローナ(SEK)と呼ばれる独自の通貨が使われています。紙幣は全部で6種類。20SEK、50SEK、100SEK、200SEK、500SEK、1000SEKです。(スウェーデンもEUには加盟しています。)
では今回は初めの3つ、3人の偉人たちを紹介していきたいと思います。
① 20SEK;アストリッド・リンドグレーン(1907~2002)
スウェーデンの児童文学作家で、有名な作品は『長くつ下のピッピ』です。彼女は34の小説と41の絵本を残しました。累計1億6500万部以上を記録し、107の言語に翻訳されています。
人道主義者としても知られており、子どもの人権保護や平等、生態系保持、動物愛護、虐待防止など、幅広い分野で活動されたそうです。
ぜひこの機会に、世界的な児童文学作家である彼女の本を読んでみてはいかがでしょうか。
② 50SEK;エヴェルト・ダウべ(1890~1976)
スウェーデンが代表する作家であり、同時に作曲者・歌手としても活躍しました。
スウェーデンで最も尊敬されるミュージシャンとされており、20世紀のスウェーデンにおけるバラッド(物語や寓意のある歌、語るような曲調が特徴)の立役者です。約30年間スウェーデンを回り、水夫の歌、スウェーデンの田舎の歌などが有名みたいです。
曲を聞きたい方はこちら
③ 100SEK;グレタ・ガルボ(1905~1990)
ハリウッド女優として活動し、1954年にはアカデミー名誉賞を受賞しました。同じ年に「世界一美しい女性」としてギネス世界記録に認定されたこともあるようです。
映画界だけでなくファッション等でも世界に大きな影響力を持った人でした。
本当にきれいな方でした。ぜひ画像検索してみてください。
今日はここまでにしたいと思います。
以上の3人と日本の紙幣に印刷された人物を比較してみると、その雰囲気の違いが面白いですね。続きは次回をお楽しみに!
<参考文献>
SVERIGES RIKSBANK|Photos of banknotes